田舎女医の小言

外科医やってます。人生で溜まったネタを放出していきます。

医局って何さ②初期研修制度、働き方あれこれ

 

f:id:kotonohanohako30:20180428010956p:plain

以前は、医学部卒業と同時に入局 

 昔は、医学部卒業までに

「〇〇科に俺はなる!」と決めて

入局するのが大半だったようです。

医局に入るほかに、就職口の世話や、専門スキルをもつ医師として育ててくれる安定した制度がなかったのです。

 

その制度だと、よくないことがありました。

 

 専門外のことを知らなすぎることがある

 立場が明確でなく、数年間月収0~3万

 ・実力がない状態での当直バイトで生計をたてる、医師患者ともに不利益

 ・どっかに借金

 ・病んで死ぬ駆け出し医師(今もいるけど)

 

等々語り始めると、泥沼にはまりそうな理由で

初期研修制度ができました。

(他にもありますが、とりあえず…)

 

 

初期研修制度

卒後2年間です。3年ってプログラムもある。

必修化されたのは2004年から。意外と最近です。

 

医学生6年間(給料なし)+初期研修2年間(給料あり、手取り16~70万?)

今の医師は8年制という見方もできる。

 

初期研修を行う病院は

国に認められている病院であれば、全国どこでもいいです。

たくさんあります。

 

就職にあたって、試験、面接があります。

普通の就活よりはかなり緩いです(人気病院だと大変らしいが…)

 

で、マッチング制度https://www.jrmp.jp/に病院側も医学生も登録

10月に一斉に、新卒の勤務先がきまります。

 

この初期研修医制度で大量に発生したのが

医局に属さず、そのまま病院に就職する医師です。

 

これまで、まず医局に所属することでしか開けなかった就職の道が

国が主導するマッチング制度で

直接医学生と病院をつないだのです。

 

医局に属さなければ、転勤もない。

よくわからない業務はやらなくていい(研究、学位とか…学生の教育とか)

 

 

そりゃあ、医局に入りませんよね。

 

人脈、最新医療に触れる機会は、

医局にいた方が機会は多いとは思います。

でも、都会の恵まれた病院だったら、医局なくても、よい勉強の機会はありそうですね‥‥。田舎者にはわからんです。

 

ちなみに

初期研修制度は、医師としての基礎を育てる(といわれる)科を

1~2か月単位でローテートします。

組み合わせ、診療科の必修or自由選択期間は病院によって結構違います。

私は、消化器内科、糖尿病内分泌内科、循環器内科、消化器外科、心臓血管外科、救急、麻酔科を2カ月ずつ。精神科、小児科、産婦人科、整形外科、脳神経外科、麻酔科、地域医療を1カ月。

最後の残り3カ月は、自分の志望する科、消化器外科で研修しました。(順不同)

 

 

医師の働き方の種類

  1. 大学病院の診療科(医局)に所属
  2. 病院に就職(常勤、非常勤。平~幹部まで様々)
  3. 開業医(自分が経営者)
  4. 特定の病院に属さず、あちこちバイトする

こんな感じでしょうか。

産業医とか、厚生労働省の役人とか、政治家とかもいるけど…。

 

医局に属しているのは一番上だけです。

勤務医は上2つ。

  1. 大学病院の診療科(医局)に所属←サラリーマン、パート
  2. 病院に就職←サラリーマン、パート
  3. 開業医←自営業
  4. 特定の病院に属さず、あちこちバイトする

 

 給料は3>>>>>>>>>>>>>4>2>1

大学病院は、地方自治体の財政がつぶれてしまうので、医師に医師としての給料を払っていません。

本当にひどいとマジで給料なし。無給医という恐ろしい存在が実在。

あったとしても、大学教員としての給料です。

で、大学の給料を補完しつつ、地域の医療を支えるという目的があって、医局員は、あちこちにバイトに行きます。行かされます。

 

バイトは、色んな病院に土日夜間に泊まって急患対応をするとか、外来手伝いです。

 

 

時間の自由は

3>>>>>4>>>>>2、1

かと。

 

あ、悲しくなってきた。 

日本の医師は、忙しい人ほど給料が安いという不思議があります。

早く日本も、一番きつい仕事をしている人が、一番給料が高い制度になってほしいですな…。諸外国がそうであるように。

 

…… 

でも、スキルを身に着けるには、勤務医経験が必要ですよ。絶対に。

うん、こればっかりは事実だ。

 

 

「医局に属さず、どこの病院にも就職せず」という大門未知子形式だと

実際には、

スキル下がる、

責任感を保てず適当になる、

というパターンが多いようです。

 

 

年下の女医さんたちで、突然どっかにいってしまった子を数人知っています。

医師としてスキルを身に着ける前に、

社会に何かを還元する前に、

逃亡してしまいました。

 

おいおい。

 

めっちゃ頑張ってた勤務医がやめて

ゆるゆると生活する形式に仕事を変えるのはわかるけど

最初からそっちに行く人が増えすぎると‥‥‥‥まずいなあ。

 

 

そこの高校生、成績がいいからと医学部に入るのはやめるんだーっ。

頼む、ある程度はきっつい働き方をするつもり

一定期間は公共の福祉を支える気概をもって入学してきてくれ。

 医師はインフラなんだよ。

 

 

田舎女医としては‥

こっからは私の個人の話。

 

40代後半には、どこかの公立病院に勤務している予定です。

さらに年取ったら、小規模なところに。

 

うちの医局だと、40代のうちに

どこかの公立病院に赴任なるか、大学病院組になるか決まります。 

で、私は全力で、その他の公立病院組になりたいです。 

 

全力で医療だけをやっていればいいのが魅力的です。

 

 

大学は研究・教育機関なので、学生指導や研究業務が多い。イベントごとも多い。

つまり仕事量が多い上に、前述のように給料が安い(バイトして、引き上げ)。

 

最新医療、大学でしかできない難しい治療、研究とか

大学の良さはありますよ。

 

でも、ずっと大学にいるのは、自分には向かないです。

 

漫画やドラマで

「大学から出される。左遷だ……ガーン」

とか書いてると、はあ?ってなります。

そっちがいいじゃん派です。

 

あ、ここら辺は、本当に、個人的意見なので、参考になさらず。

大学病院が好きな人、いるし。

 

今現在は、大学病院にいる医局員。

医師によくあるパターンで、今は社会人大学院生です。

バイトしながら、大学院にて研究に励む、というやつ。

 

うちの医局の場合は、2-3年間は医師業務少な目で、研究に励みます。

(医療者向けに言うと、病棟フリーで、手術にも入らない。外来と当直ばっか)

 

女としては妊娠しどきです。 

 

ってなわけで

妊娠中にて、当直できず、飲みにも行けず。

浮いた時間でこのブログを開始したのでした。